| 三蔵が友達を連れてきた。 ビックリした。 三蔵の友達を見るのは初めてだったし、雰囲気もまるで三蔵とは違う。 だけど、2人ともすごく目立ってる。 三蔵1人の時も十分目立ってたけど、2人でいると反対の印象が際立って余計目を引く。 ......いいなあ。 あの身長。 俺もあれぐらいデカくなんねえかなあ。 サッカーも好きで迷ったけど、バスケを選んだのは身長のせいもある。 サッカーの方がまだバスケより身長はハンデにならない。 一瞬でも頭にそんな事が過ったから、だからこそバスケを選んだ。 もしも夢が叶わなかったときに一生後悔する。 試合中、ギャラリーを見上げると悟浄さんは驚いた様子だったり笑ったり楽しんでくれているようだった。 見上げた俺に気付くと軽く手を上げたりもしてくれた。 三蔵もいつも通りの無表情に見えるけど楽しそうだった。 試合が終わって三蔵達に声をかけた。 そのまま帰れる日はいつも飯を食いに行く。 三蔵だけじゃないからどうかなと思ったけど、一緒に行くらしい。 飯を食うのは人数が多いほど楽しい。 急いで着替えて外に出た。 三蔵達は玄関口にはいなかった。 遠くには行ってないはず。 探すとグラウンドの向こう側にいるのが見えた。 大声で呼ぼうとして止めた。 キスしてた。 遠いけど俺には見える。 俺は目が良い。 イヤな気持ちは全然しなかった。 夕陽が2人を照らしていて、すごく綺麗で、絵画を観ているようなそんな感じがした。 キスし終えても2人は離れない。 邪魔したくない。 そう思ったけど、俺の腹は許さなかった。 ものすごい抗議の音を出した。 仕方なく大きく息を吸った。 「三蔵ーーー!どこーーー???」 三蔵には人を寄せ付けない雰囲気かある。 口数が少ない上に話し方もぶっきらぼうだ。 綺麗過ぎる顔はほとんど笑わない。 だからちょっと心配してた。 1人が不幸だとは思わないけど、それでも傍にいてくれる誰かがいれば楽しいことも多いような気がする。 三蔵にその誰かが現れてくれてものすごく嬉しい。 いつか俺にも現れてくれるといいなと思う。 |